看護師が患者になって感じたこと
13th 3月, 2011 - Posted by admin - コメントは受け付けていません。
看護師は看護のプロとして働いています。ですから、自分の仕事に誇りを持ち、患者のためになる看護をしていると信じています。もちろん、そう信じなければ、自信を持って看護を行うことはできませんから、そう信じることはとても大切なことなのです。
しかし、健康な状態で働いている看護師と心身が弱っている患者との間には、しばしば感じ方のギャップが生じます。そして、そのことに気がつくか気がつかないかは看護をする上で大きな差となります。
次に挙げるのは、自分が患者となって初めてわかったことがあると語ってくれた看護師の体験談です。
救急指定の病院で働く看護師Y.Kさん(32)の場合
数年前のことですが、生まれて初めて救急車に患者として乗り、しかも勤務している病院へ運ばれてきたことがあります。急な腹痛で身動きができなくなり、家族の手配で救急車に乗せられたのですが、患者さんがいかに不安な気持ちで運ばれているのか、いかに病院に受け入れてもらえたときホッとするのかがよくわかりました。
また、看護師ですからそれなりの覚悟はしていたのですが、「手術が要ります。すぐに入院して下さい」などと言われたときにはかなりショックを受けました。なので、ショックのあまりドクターや看護師の説明を聞きもらすような患者さんがいても無理はないと感じました。
手術後は、いくら痛みが辛くても、看護師の忙しさがわかっている分、なかなかナースコールを押すことができませんでした。しかも、カーテン越しに聞こえてくる同室の患者さんやそのご家族の声を聞くと、他の患者さんも痛みに耐えながら「看護師さんは忙しそうだから」などとおっしゃるのです。患者さんの目からも看護師は忙しそうに見えて、声をかけづらく思わせていたのだということがよくわかりました。
結局、あまりの痛みに耐えかねて、同僚の看護師が通りかかったときに声をかけたのですが、そのときに「痛みを我慢していても苦しくなるだけだから、痛くなったら遠慮無く呼んでね」と声をかけてもらって、とてもうれしく感じたのを覚えています。看護の現場に復帰したら、患者さんへの声かけは積極的に、言葉も選ぶようにしようと心に決めたのがこの瞬間です。
ものを置く位置、処置をするときのベッドの角度など、患者の立場になってみないとわからなかったことが他にもたくさんありました。とても痛くて辛い体験でしたが、患者さんの気持ちを知ることができ、看護の仕事を続けるためにはとてもプラスになったと思っています。
患者の気持ちをくみ取ることは、看護師にとってとても大事な仕事です。ですから、患者になった時に感じたことを、きちんとそれ以降の看護に活かすことが重要なのです。
Posted on: 3月 13, 2011
Filed under: 看護師体験談
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